平成16年2月(第3回)記述

【問題1】管理組合に対してコンクリートの中性化を説明する文章を、下記の用語を用いて解答欄に簡潔に記述しなさい。

【用語】強アルカリ  かぶりコンクリート  体積膨張  鉄筋腐食  炭酸ガス

(解答)

・コンクリートは本来強アルカリ性を持ち、これが鉄筋の腐食を防いでいます。しかし、空気中の炭酸ガスがコンクリート内部に浸入し、アルカリ性が低下する現象を「中性化」と呼びます。中性化が進むと、鉄筋を覆うかぶりコンクリートの保護力が弱まり、鉄筋が腐食します。鉄筋が腐食すると体積膨張が起こり、コンクリートのひび割れや剥離などの劣化を引き起こします。

 

【問題2】現在、マンションの修繕工事で用いられる下地コンクリートのひび割れ補修工法の名称を5つ、解答欄に記入しなさい。

(解答)

・エポキシ樹脂注入工法

・低圧樹脂注入工法

Uカットシーリング工法

・ポリマーセメントモルタル充填工法

・ピンニング工法(アンカーピンニング)

 

【問題3】次の文章はコンクリート表面の塗膜剥離工法について述べたものである。文中のに該当する最も適切な語句を下記の選択語群から選び、該当するアからシまでを解答欄に記入しなさい。

(解答)

コンクリート中性化抑止、塩害対策の工法はどちらも既存塗膜を除去することが必要となる。剥離の方法としては(①カッター工法)、(②サンドブラスト)、(③サンダー工法)、(④剥離材(剤))使用、(⑤ジェット工法)使用などの方法があるが、マンションの修繕の場合(①カッター工法)は安全面に問題がある他、躯体まで傷める可能性がある。(③サンダー工法)の場合は粉塵の問題がある。また、(④剥離材(剤))は既存塗膜の種類によって適合性があり、溶解力の強いものだと火傷や毒性の問題、養生と排水の問題があるので注意が必要である。(⑤ジェット工法)は、騒音、安全性の問題はないものの、既存塗膜の付着状態によっては1人/目の施工範囲に限度があるほか、中性化抑止材等の含浸材を塗布する場合などは剥離後の躯体表面をサンダー掛けする必要がある。

 

[選択語群]

.サンダー工法  イ.サンドブラスト  ウ.剥離材(剤)  エ.3種ケレン  オ.超音波剥離機  力.カッター工法  キ.温水洗浄  ク.ジェット工法  ケ.浸透性防錆剤  コ.薬品洗浄  サ.ワイヤーブラシ  シ.超高圧水洗浄

 

【問題4】次の文章は給水配管の調査診断について述べたものである。文中の①~に該当する最も適切な語句を下記の選択語群から選び、該当するアからシまでを解答欄に記入しなさい。

(解答)

給水配管の調査を行う場合、調査箇所は使用時間が(①長く)、流量が(②小さい)等の配管化が進行しやすい位置を考慮する。

枝管は、小口径の配管ほど肉厚が(③薄く)腐食の影響を受けやすい。従って小口径の配管を中心に調査を実施する。

異種金属の接続部分となる青銅製弁類や(④チーズ)との接続部分を調査する。

調査は、使用頻度が(⑤低い)と想定される部位や赤水等が激しい部分を中心に実施する。また、給水管やフラッシュバルブを取り外し、配管内面を内視鏡で観察する。

 

[選択語群]

.大きい  イ.高い  ウ.薄く  エ.短く  オ.チーズ  カ.立て管  キ.低い  ク.小さい  ケ.長く  コ.支持金物  サ.厚く  シ.量水器

 

【問題5】マンションの建替えの円滑化等に関する法律の制定によって、マンション管理組合が建替え決議をした後、建て替えを進めるために明確になった利点を5つ、箇条書きで解答欄内で記述しなさい。

(解答)

例:行政が関与することにより、事業の適正な実施が確保される。

・管理組合の建替え決議後に法的な効力が認められ、合意形成がしやすくなる。

・一定の多数の同意で建替えが可能となり、反対者の足止めが減る。

・行政が関与することで、事業の適正な実施と安全が確保される。

・既存不適格建築物の取扱いなど、建替えに伴う法的問題の整理が図られる。

・建替え事業の計画や手続きに対して、行政の指導・助言が得られる。

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