平成14年7月(第1回)記述
【問題1】マンションの建築に用いられるラーメン構造と壁式構造の違いについて、解答欄に簡潔に記述しなさい。

(解答)

・ラーメン構造は柱と梁で建物を支える構造で、間取りの自由度が高い。一方、壁式構造は壁で建物を支えるため、耐震性が高いが開口部や間取りの制限がある。

 

【問題2】次の文章はコンクリート中の塩化物イオン量の評価について述べたものである。この文章の中の()から()に該当する最も適切な語句を下記の選択語群から選び、該当するカタカナを解答欄に記入しなさい。

(解答)

劣化の評価 塩化物イオン量の評価
フレッシュコンクリートの基準である(①0.3kg/㎥未満であり、鉄筋の発錆の危険性はない。
(①0.3) kg/㎥以上であり、限界塩化物イオン量(②0.6kg/㎥未満であり、現時

点では、鉄筋の発錆の危険性はないが、(③中性化)による(塩化物イオンの拡散係数)の増加及び(ひび割れ)に伴う(塩化物イオンの拡散係数)の移動により、将来、鉄筋が錆びる危険性がある。

限界塩化物イオン量(②0.6kg/㎥以上であり、鉄筋腐食の危険性が高い。

 

【問題3】マンションの修繕工事で一般的に使われる下地補修工法の組み合わせとして、最も適切な組み合わせを選び、該当するカタカナを解答欄に記入しなさい。

(解答)

①ALCパネルの0.4mm未満のひび割れ ウ.表面処理剤塗布工法
②外壁の幅0. 2mmのひび割れ イ.ポリマーセメントペーストすり込み
③外壁の幅1.0mmの挙動性のあるひび割れ ア.Uカットシーリング材充填工法
④鉄筋の露出 オ.エポキシ樹脂モルタル填工法
⑤浮き間隔が1mm、面積が1㎡のモルタル浮き エ.アンカーピンニング全面セメントスラリー注入工法

 

【問題4】次の文章はマンションの給水方式について述べたものである。文中の()から()に該当する、最も適切な語句を下記の選択語群から選び、該当するカタカナを解答欄に記入しなさい。

(解答)

(①高置水槽)方式とは、水道本管から分岐して引き込んだ水を受水槽に貯水した後、揚水ポンプでマンションの屋上等に設置された水槽に揚水し、水槽からは(重力)で各階へ給水するものである。

(③圧力ポンプ)方式とは、受水槽から複数の給水ポンプで直接加圧した水を各住戸に給水する方式である。ポンプの吐水側に取付けた圧力スイッチや流量計などによりポンプの台数制御を行う定速ポンプ方式と、吐水側圧力を検知してポンプの回転数制御を行う(可変速ポンプ)方式がある。

増圧直結給水方式とは水道本管から分岐して引き込んだ水を、直接増圧給水設備(ポンプ)を経て各住戸に給水する方式である。(⑤受水槽)や高置水槽が不要なため、スペースの有効利用や設備コストの低減が図れる等メリットも多い。

[選択語群]

ア.揚水ポンプ  イ.重力  ウ.圧力ポンプ  エ.可変速ポンプ  オ給水塔  カ.低圧  キ.高圧  ク.減圧  ケ.増圧ポンプ  コ.高置水槽  サ.受水槽  シ.蓄圧水槽

 

【問題5】建築基準法第2条(用語の定義)でいう「大規模の修繕」と、一般的に使われているマンションの修繕工事における「大規模修繕」についての違いを、解答欄に簡潔に記述しなさい。

(解答)

・建築基準法でいう「大規模の修繕」は、建築物の主要構造部に対して行う、過半にわたる修繕を指し、確認申請が必要となる場合がある法的な定義である。一方、一般的な「大規模修繕」は、マンションで一定周期ごとに行われる外壁や屋上防水、共用部の修繕などの計画的な工事を指し、法的定義とは異なる管理・維持の観点で用いられる実務用語である。

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